イチサンマージ for Salesforceを、2026年9月28日にアップデートしました。公開アプリのバージョンはv1.6.0です。
今回、毎日の「定期統合」と、必要なときにまとめて処理する「今すぐ実行」を追加しました。リードの取引開始や一括インポートの後に残った重複取引先を、設定済みのルールに従って後から統合できます。
取引の開始を先に。残った重複は、後からまとめる
リードからの「取引の開始」を優先する設計です。同時処理などにより、その場でマージできない場合は、一時的に重複が残ることがあります。取引開始の完了と重複の解消を分けて確認し、残った重複は「定期統合」または「今すぐ実行」で処理します。
リアルタイムの統合は原則1組ずつです。既存の重複が3件以上ある場合も、残った重複を後からまとめて処理できます。
毎日の「定期統合」:初期状態はOFF
毎日指定した時刻に、条件に合う既存の重複取引先をまとめて処理する機能です。初期状態はOFFで、利用する場合に管理者が有効にします。
- 「トリガ設定」の定期統合欄を開きます。
- 一意キー、残すレコード、項目ごとの優先設定、除外条件を確認します。定期統合も設定済みのルールと除外条件を使います。
- 定期統合をONにし、毎日の実行時刻を選んで保存します。
- 予約状態と「次回の実行」を確認します。停止するときはOFFにして保存します。
実行時刻は、日本時間固定ではありません。予約を保存する管理者のタイムゾーンを確認してください。日本時間で運用する場合は、管理者の個人設定をAsia/Tokyoにしてから予約し、保存後の次回実行時刻まで確認します。
「今すぐ実行」:必要なときだけ一括処理
「トリガ設定」の「今すぐ実行」から、条件に合う既存の重複をまとめて処理できます。新規作成時・編集保存時の自動処理が両方OFFでも、定期統合がOFFでも利用できます。
一括インポート中に即時マージする機能ではありません。取込処理が完了してから、「今すぐ実行」または定期統合を使います。
対象は、設定条件に合う既存の重複全体です。画面で選んだ数件だけを処理する機能ではありません。候補を選び、項目値を比較して判断したい場合は、リストビューからの個別手動マージをご利用ください。
既存環境の更新方法
既存環境は、新しいパッケージをインストールすることで更新できます。開発担当に確認しており、事前のアンインストールは不要です。
9月28日の更新用パッケージ(Salesforceへのログインが必要です)
更新前にバックアップを取得し、Sandboxでご利用環境に合わせて検証してください。本番への適用は、検証結果と管理者の承認を確認してから行います。
実行前に確認してほしいこと
マージは元に戻せません。設定変更や一括処理の前に、取引先と関連データをエクスポートし、Sandboxで対象と結果を確認してください。
- 一意キー:本当に同一の会社として扱うレコードか、一意キーの一致を確認します。
- 残すレコード:どのレコードを残すかを確認します。
- 残す項目値:電話番号や住所などの引継ぎは、項目ごとの優先設定に従います。レコードの設定だけで、すべての値が最新になるわけではありません。
- 除外条件:契約・請求など、統合してはいけない条件を確認します。一括処理のために安易に除外条件を外さないでください。
実行後は、Apexジョブの完了、マージ履歴、実際の取引先と関連データを確認します。処理中は「今すぐ実行」を繰り返し押さないでください。マージ履歴は確認用の記録であり、復元機能ではありません。
処理件数や所要時間は、項目ルール、関連データ、フロー、バリデーション、同時処理状況などによって変わります。大量データでは、本番に近い条件のSandboxで確認してください。
公開資料も更新しました
操作手順と判断のポイントは、2026年9月28日に更新した以下の公開資料をご覧ください。
- 画面マニュアル(全15枚):13枚目が更新内容、14枚目が定期統合、15枚目が「今すぐ実行」です。
- Salesforceマージプレイブック:第7章が定期統合・リード転換後の処理、第9章が手動一括マージ、第13章がFAQです。
- AppExchangeの製品ページ:製品情報と公開資料をご確認いただけます。
アプリの版はv1.6.0、プレイブックの文書版はv2.2です。それぞれ別のバージョン番号です。
設定や運用で迷うことがありましたら、お問い合わせからご連絡ください。小さなことでも、気兼ねなくご相談いただければと思います。